差別禁止法勉強会 in 戸山

一昨日、東京新宿の戸山サンライズで差別禁止法の制定に向けた勉強会がありました。
JILが主催し、東北・沖縄など全国各地から当事者が集まりました。
衆院が解散し、法律の制定に向けた道筋が不透明感を増す中、頑張っていこう、意気をあげました。
2日目に国会でのロビイングも予定されていましたが、解散で議員が不在も予想されたため、私たちは日帰りでした。

まず、政府の会議で障害者制度改革に一貫して取り組んでおられる東俊裕さんのお話。
差別禁止法は25回、計100時間の会議を経て、今年9月に部会意見がまとめられました。
その内容の解説がお話の中心でした。
障害者への差別をなくすめに、差別とはどういったものかという「共通の物差し」を作ることが法律のポイントで、
差別をした相手を処罰する法令ではない事を強調されていました。

つづいてステップえどがわの今村さんとDPI日本会議の崔さんのお話。
対話形式で行われ、軽妙なやり取りで差別禁止法を解り易く解説して頂きました。
官僚たちなど、実際に法律を作る人たちの間で「差別禁止法ってホントにいるの?」という声が広がってるとのこと。
なんとしても頑張って理解を広げていきましょうと訴えました。

最後にDPIの尾上さんから、最新の国会の状況、交通バリアフリー法ができた時の経験、などのお話がありました。
00年の交通バリアフリーの制定は、地方の「福祉のまちづくり条例」の広がりを受けてのものであり、そういった地道なそれぞれの地域の運動が中央を動かすこともあるという話でした。
京都でも障害者差別禁止の条例が作られようとしており、JCILもその作業に参加しています。
ぜひとも差別禁止法の制定、権利条約の批准につながる動きにしていきたいです。

勉強会は5時間半、みっちりやってそのまま帰りました。
充実した一日でした。