JR東日本交渉に参加しました

8日に新宿のJR東日本本社で行われた交渉に参加してきました。
主催は「誰もが使える交通機関を求める全国行動(交通行動)」東京実行委員会。
当事者約30名、JR側は15名で話し合いを行いました。

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28階建ての巨大ビル。交渉は2階の部屋で行いました。

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スロープを上って、玄関に向かう図。事前にロビーで打ち合わせをしましたが、ロビーもやたら広かったです。

事前に要望書を先方に渡してあり、それへの回答が最初に有りました。
JRの出席者の部署は、設備部、営業部、サービス品質改革部、広報部。
○構内アナウンスの問題
私たちも山手線上者の際、やられましたが、障害者(車いす使用者のみ?)の行き先を構内アナウンスするというもの。これは、他のJR各社、私鉄各社も行っておらず、必要のないものです。
これについて、JRは本人に確認しているとのこと、放送は「より安全に利用してもらうため」という回答。
廃止するつもりは今のところないようです。
無人駅の車いす使用者の乗降接遇拒否について
社員が言いない場合は、お客様センターで対応するので、そちらに電話して下さいとのこと。
改善するつもりはないようです。
東北新幹線車いすスペースと多目的室の施錠・解錠問題
車いすが入れるフリースペース方式の車両がなく、多目的室も車いす使用者が一人で開け閉め出来ない構造になっています。回答は、スペースについてはバリアフリー整備ガイドラインの基準を満たしているので変えるつもりはない。多目的室の施錠解錠については、調べたうえで改善を検討とのことです。
○ホームのかさ上げ、ホーム柵について
鋭意努力してやってる。理解して、という内容。

以上流れるように、早く、10分ほどで回答しました。
それからこちらから様々な質問、提起などをしていきました。

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今福さんより、この日JRの巣鴨駅で乗車拒否に逢ったこと。
車いすスペースのある車両に載せようとしない事が発端で、このような事例が多い。
車いすスペースを増やすべきだとの発言がありました。
また、おもに東北で行われている乗車の際に名前と連絡先を聞くという悪習について改善を求めたところ、
こちらについては改める方向で進めたいという回答がありました。
今回の話し合いで唯一と言ってもいい成果です。
私たちが今回参加した大きな目的である、蛇田駅バリアフリー化についても時間がとられました。
実際に駅を利用している石森さんが発言しました。
蛇田駅の段差の解消、駅員の配置、渡し板の常備などを求めました。
 
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JR側は、石巻の状況について質問もしていましたし、話を聞く姿勢は感じました。
時間はかかるとは思いますが、継続して交渉を続けなくてはなりません。
JRの側が質問をしてくるというこういう交渉では珍しいこともありました。
段差の解消について、ホーム柵が導入されている目黒、大崎、恵比寿の段差はこちらは頑張ってかさ上げしたの状況は、大阪駅と比べてどうか、という質問でした。こちらは、明確な回答はできずにおわりました。
JR側は話し合いを1時間半で切り上げようとして、会場は紛糾。例年3時間近く行っているとのことで、不当な短縮化です。結局翌日に次回の話し合いの日程調整を行うことで、2時間で散会になりました。JRは大きな組織ですし、対応も官僚的で動きも緩慢です。それでも、粘り強く交渉を続けられている東京実行委員会さんの姿勢に学ばなければと思いました。
 
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わかりにくいですが、本社のプレート前で撮影。
 
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これもわかりにくいですが。目黒駅のホームと車両の段差。少しかさ上げされていました。小さい殿堂での単独乗車は難しいと感じました。
 
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最後に新幹線品川駅のホーム柵。片側にしかついていません。