ぼくたちの自立生活を否定する生活保護法改悪に反対します

こんにちは。
6月12日、京都市に対して以下のアピールをしました。
JCIL山崎
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ぼくたちの自立生活を否定する生活保護法改悪に反対します
 
僕は生活保護10年前から受けています。僕は見ての通りの重度障害者です。5歳の時から施設で生活していました。施設の暮らしは自由がなく、いつかは地域で暮らしたいと思っていました。
30歳くらいに勇気を出して「地域で暮らしたい。施設を出たい」と思いを言葉にしてみました。だけど親兄弟は猛反対でした。それから僕・対・親兄弟、親族一同の反対合戦が始まりました。そのやり取りは10年近く続きました。本当にたいへんでした。
そんな中で、僕の自立を支援してくれる人たちと出会え、その人たちの力をかりて今の生活を手に入れました。
いま生活保護の親族責任なるものが強化されようとする動きがあります。親や兄弟に資産があれば、それは親や兄弟がぼくたち障害者の「生活」に責任を負えということです。今回の改正では、家族の銀行や勤務先まで調査されると聞いています。そんなこと絶対にやめてください。
扶養義務が強化されたら、きっと親兄弟はぼくたちの自立にもっと強く反対するようになると思います。僕の生活は僕のものです。僕が生きていくことは親兄弟の問題ではないはずです。僕はお金を得る「働き」ができません。でも自分の生活は自分で決めて、自立して生きています。その自立生活を社会が支援し、保障することは、ぼくの権利だと思います。働いて稼ぐことだけが自立ではないはずです。親族責任や扶養義務の強化は僕たち重度障害者の自立生活の否定です。絶対にやめてください。
 
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日本自立生活センター山崎信一