2016年3月27日(日)
第30回 国際障害者年連続シンポジウム
「 Coming soon! 2016年4月施行障害者差別解消法 ―街や社会はどう変わる!?― 」
京都アスニ―にて無事終了しました。
JCIL矢吹代表の開会のごあいさつの後、
まずはオープニング劇 (by JCIL劇団)
『レストランにて 納得できない』
車いすで行ける眺めのいい席が空いているので、そっちを希望したら
「店の規則で決められた席にしか案内できない」と店員にかたくなに断られる
という内容。
個々に合わせて柔軟な対応をしますよ(^^)
というお店がどんどん増えていってほしいですね。
続いて
加藤博史氏 (京都市障害者施策推進協議会会長)
『「障害者差別解消法」を使いこなしましょう』
この法律のベースになっている考え方や、
「合理的配慮」は「合理的で必要な調整」と言った方が正確ではないか、
第5条の「環境整備」が大事
というお話など。
確かに、知らない人からしたら、「合理的配慮」ってなに?特別扱い? と誤解されやすいように思います。
そんな時は、
障害がない人と同じ物事を利用できるようにするための「必要な調整」なんですよー
と言ってみると分かりやすいかもしれないですね。
次は
德永博己氏 (京都市保健福祉局障害保健福祉室企画課長)
『差別解消法に係る京都市の取り組み』
京都市で作成した対応要領・事例集について、
差別に当たらない事例の列挙は、新たな差別を生み出す恐れがあるとの声から
好事例を挙げているところと、
当事者の意見を積極的に取り入れながら作り上げていったところが京都市の特徴
というお話など。
京都市の対応要領・事例集
障害当事者と社会(この場合は行政)が、ちゃんと対話をしながら作成されたというところが、
この法律の理念を具現化できていると思います。
でもここからが本番。良い法律に育てていくのは私たちあなたたちです!
午前中の最後は
松波めぐみ氏 ((財)世界人権問題研究センター専任研究員 H28.03.27現在)
『差別解消法を使って、社会を変えていくために』
障害の社会モデルや合理的配慮についてのわかりやすい解説、
この法律で、「どういうことが差別になるのか?」を測るものさしができたが
不十分なので好事例を積み重ねていくことが重要
というお話など。
参考
もしも5メートルの断崖絶壁の上に駅ができて、
健常者もロッククライミングができる人以外はその駅を利用できない
なんてことになったら、一億総非難ゴーゴーですよね。
健常者にとってのそんなひどい駅が、
車いすユーザーで言うと
階段は付けられているけどスロープやエレベーターのない駅と同じですよ
という例えがとても分かりやすかったので、みなさんも活用させていただいては?
以上、午前の部について新人のオカヤマがお送りしました。
午後の部の更新はちょっと待っててくださいね~。