シンポジウム 「障害者と原発問題」ー福島原発事故以後をどう生きるかー 報告

3月3日、JCILでずっと準備してきた、第26回国際障害者年連続シンポジウム「障害者と原発問題」ー福島原発事故以後をどう生きるかーを開催しました。
少し遅くなりましたが、簡単な報告をさせてもらいます。

開場は午前10時。10時半から福島の鈴木絹江さんの基調講演です。
イメージ 4
津波原発事故によって生活の基盤が奪われた福島の人々、そのなかでも障害者の置かれている過酷な状況。自らが運営する事業所の利用者、スタッフのこと。本当は避難したいのに、事業所に関わる人たちや留まらざるを得ない人たちのことを考えると、それがかなわないこと。
鈴木さんいわく、「まだ半分も話せてない」うちに予定時刻が来てしまいました。

後半はシンポジウム。パネラーは鈴木さんのほかにJCIL介助者の橋本尚樹さん、町田ヒューマンネットワークの堤愛子さん、使い捨て時代を考える会の槌田劭さんです。
イメージ 5
橋本さんはなぜ自分が反原発運動に関わるようになったのか、放射能によって障害を持った子供が生まれてくることへの意見。それをうけて堤さんが反原発運動の中の障害者差別の問題について発言され、槌田さんは原発を進めてきた現代の社会を根源的に批判されました。(ものすごく簡略化した、私見も混じったまとめです。なにとぞご容赦ください。)

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 1
約100人の参加者。主催者の呼びかけで、前に集まっていただきました。

JCILで集めた、原発に関するアンケートの結果発表もありました。

イメージ 2

「核と人類は共存できない」。傷害の有無、性別、人種などに関わらず、生命活動を営むすべての生き物にとって、原発の危険性は共通のものです。
圧倒的多数の皆さんと手を携えて「脱原発」が実現できれば、と思います。
シンポジウムは午後4時30分で終了。
参加していただいた皆さん、ありがとうございました。

イメージ 3