京都市交通局に行ってきました

JCILが以前から取組んでいる、地下鉄烏丸線にホーム柵をつける運動の報告です。
京都市地下鉄は、2014年から烏丸線烏丸御池駅を皮切りに、ホーム柵を設置することを昨年決めました。
今回、設置予定の地下鉄ホーム柵について、話を聞き要望を伝えるために、天神川の交通局に行ってきました。

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かなり広い部屋に通されました。対応してくれたのは交通局の職員3名。


最初に柵の高さなど設計部分の質問をしましたが、まだ着手しておらず、業者の選定もまだとのこと。
JR東西線のような腰高(約1.3m)の柵になるようです。
国交省の通達では、一日の利用局が10万人以上の駅を優先的にホーム柵を設置すべし、となっています。京都の地下鉄では、京都駅が10万人以上、四条駅が8万6千人、御池駅が8万1千人ということです。2014年に御池駅に設置したあと、2015年に京都駅と四条駅に設置する方針です。
こちらから四条駅から先行して設置すべきと要望しましたが、
ホームが直線で柵がつけやすく、まずつけてみて運用実績を重ねたいとのことでした。
こちらから、作るなら最初からしっかりしたものを作って欲しいとの要望を伝えました。
具体的には、車両とホームの段差をなくして欲しいと訴えましたが、大幅な車両の改造が必要となるため、難しいとの回答でした。
また、今回のホーム柵設置においては、車両に自動停止装置をつけず、
運転手の技量で柵の開閉部と車両のドアを合わせるとのことです。
これは、全国的にも珍しく、JR西日本北新地駅で行なわれています。
この運用実績から、交通局はGOサインを出したとのこと。最大の理由はここでもお金ですが。
安全に乗降ができるように、しっかりと研修を行なって欲しいと伝えました。

今後の検討会や会議などの開催予定について質問しましたが、
交通局としては、公開や意見を募集するということは考えておらず、
内部の話し合いで進めるという考えでした。
こちらは、その方針について変更を求め、他のバリアフリーの課題と同様、
公開して市民の意見を入れていくべきだと言ってきました。
担当者は、あまりそういった会議について認識を持っておらず、興味深そうに聞いていました。
多くの人が関わる事だし、税金を使って行う事業なので、ふつうは公開だと思うのですが。。。

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ホーム柵以外では、四条駅のエレベータの位置や階段昇降機について要望。
エレベータの位置が非常に不便な場所にあり、昇降機も少しぶつかっただけで止まったり、
動きが遅かったりと、いくつかの点で改善を求めました。
これについても、基本的には現状に変更を加える気はないような回答。

全体的に、少しこちらの準備不足だったかもしれません。
ホーム柵はバリアフリー化の重要な課題なので、これからも情報開示を求めていきたいです。

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最後に恒例の記念撮影。
皆さん、おつかれさまです。