簡単な報告をさせてもらいます。
場所はJR浦和駅の目の前、商業施設PARCOです。

PARCO。上部階に公共機関が入ってます
初日は遅れて参加。総会は活動報告や今年度の方針を確認。
メインは夕方の交流会です。テーブルに並んだ唐揚げやサンドイッチなどをつまみながら、みなさん歓談されてました。

二日目は前半が講演やシンポ、後半が分科会。
さいたま市長の清水さんの講演は、さいたま市で昨年3月に制定された「誰もが共に暮らすための障害者の権利の擁護等に関する条例」(通称「ノーマライゼーション条例」)の話でした。

清水市長とさいたま市のゆるキャラ「ヌゥ」
2008年に国連で採択された障害者権利条約の批准に向けて地方レベルでも差別禁止を主眼とした条令を制定する動きがありますが、さいたま市は政令指定都市で初めて条例を作りました。これは市長のイニシアチブで行われたとのことですが、当事者を中心に100人委員会が設置され市民の意見が反映される仕組みも機能しているようです。
特徴は
1 障害者が市民の一人として当たり前に生活できるようにすること
2 障害者が地域で暮らせるよう虐待防止など障害者の権利を守る
3 日常生活への支援、障害者の就労などについて市が積極的に取り組む
という内容です。
京都でも条例制定の動きが進んでおり、いろいろ参考にできることもありそうです。
シンポジウムは「障害者制度改革の動向と課題」。総合福祉法が総合支援法に名前を変え、内容が骨抜きにされるなかで、いかに障害者の権利を守り、拡大するかが問われています。

シンポの模様
分科会は6つに分かれて行われました。震災と総合福祉法、交通・まちづくり、教育、雇用、「尊厳死」など。JCILは交通部会で帝産バス問題を報告しました。交通まちづくり部会には、さいたま市議の傳田ひろみさんのノーマライゼーション条例の話、埼玉障害者市民ネットワークの野島久美子さんの埼玉の交通アクセス活動、兵庫の大久保健一さんの旅客機搭乗拒否撤回の取り組み報告でした。

開始前の分科会の模様。あまりいい写真が撮れませんでした。すみません
交通バリアフリーの取り組みが長年にわたって行われ、現在でも大きな課題であるということを知ることができた内容の濃い会でした。濃すぎて予定時間を超過して終了。分科会で全日程も終わり、帰路に着きました。

帰りの東京駅では駅員さんに結構な穴場に案内されました。東京って奥が深いですね。