集会案内「生活保護を引き下げないで!充実させて!」

集会案內「生活保護を引き下げないで!充実させて!」

日時:2018年4月28日(土)14:00~16:30
場所:京都市多文化交流ネットワークサロン・ホール
講師:吉永純さん(花園大学教授、元生活保護ケースワーカー
参加費無料


生活保護がまた下げられます

2013年から3回に分けて、生活扶助費680億円、10%が下げられました。政府はまた下げると言うのです!
今回の引き下げは、今年の10月から3年かけて行われます。生活保護をつかっている世帯の7割が下げられます。引き下げ額は160億円。都会に住んでいる親子4人だと9000円も下がります。

生活保護が下がると使っている人だけが困るのではありません。最低賃金、就学援助、住民税の非課税などの基準になっています。生活保護費が下がると、他の額も下げられ、貧困に苦しむ人がさらに困ることになります。
私たちは、今回の生活保護の引き下げに反対し、制度の充実を求める企画を行います。

生活保護ケースワーカーの経験があり、現場をよく知る花園大学の吉永純さんにお話しをしてもらって、制度の改悪について考えたいと思います。是非ご参加ください!

主催・連絡先:生活保護の改悪に反対する人々の会
京都市南区東九条松田町28メゾングラース京都十条101
電話075-671-8484
FAX075-671-8418

生活保護の改悪に反対する人々の会の募金活動

4月15日14:00-16:00に高島屋前で生活保護の改悪に反対する人々の会の募金、宣伝活動を行いました。
10月にも再度の引き下げが行われようとしており、生保の改悪に反対するために道行く人たちに呼びかけました。
募金も集めました。
多くの方々にビラを受け取っていただき、多くの募金も集まりました。
ご協力ありがとうございました。

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ブルース・ダーリングさんと尾上浩二さんの対談会

3月20日に大阪で行われた、NCIL (全米自立生活センター協議会) 代表のブルース・ダーリングさんと DPI 日本会議副議長の尾上浩二さんによる対談会に参加してきました。日米両国の自立生活運動を牽引する二人による対談会とあって、会場はたくさんの自立生活運動関係者によって埋め尽くされていました。


「日米の自立生活運動の歩み 今を語る」と題された今回の対談会。ブルースさんからは、アメリカには1990年からADA法 (障害を持つアメリカ人法) という障害者差別禁止法が存在しているにもかかわらず、いまだに障害者に対する差別が絶えないこと、またその差別に対抗し障害者の権利を守るために ADAPT (アダプト) と呼ばれる障害当事者組織が各地で結成され、時には警察と対峙しながらも全米規模で運動を推進していることなどが紹介されました。実際に ADAPT がどのような運動を行っているのかを紹介したビデオが↓のリンクから視聴可能ですので、是非一度見てみてください。

また尾上さんからは、「保護の客体から権利の主体へ」というテーマで、日本における自立生活運動の歴史が、ご自身の体験も踏まえてわかりやすく紹介されました。


対談会の最後には、アメリカで ADAPT が運動を行う際に必ずかけられる掛け声↓を全員で大声で叫び、会場が大いに盛り上がりました。

“How do you spell power!!??” (パワーってつづりはどう書くの!?)
“A・D・A・P・T!!!!!” (ADAPTだ!!!)

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ホーム柵設置の署名活動

1月25日、しばらくできていなかったホーム柵設置の署名活動を行いました。
場所は二条駅前です。
吹雪でとても寒かったですが、たくさんの方に署名をいただきました。
ご協力ありがとうございました。

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「マスダ・ボストン・チャレンジ」へのご支援ありがとうございました

みなさん、このたびは「マスダ・ボストン・チャレンジ」へのご支援ありがとうございました。

おかげさまで、ボストンで開かれるALS国際学会への参加に必要な経費について、めどがたちました。

このように早く達成できたのも、ひとえにみなさんのあたたかいご支援があったからです。ご支援いただいたみなさんに、増田さんからお礼のメッセージがありますので、ぜひ動画を見ていただければと思います。

https://youtu.be/UYkn5TLhwDQ

※この動画は、目標金額が90%を超え、達成が見えてきた時点で撮影いたしました。増田さんと撮影者の都合により、日付が前後していることをご了解下さい。

目標金額に達しましたので、支援の追加受付を終了させて頂きました。
(※Readyforのシステム都合のため、募集期間の変更は行えないため)

本当にあたたかいご支援をありがとうございました! 

「マスダ・ボストン・チャレンジ」への支援・ 情報拡散へのご協力のお願い

日頃よりJCILとさまざまな活動で協力させていただいているALS当事者の増田英明さんが、12月6~10日の期間でアメリカのボストンで開かれる国際ALS学会への参加のための航空費用の支援の呼びかけためクラウドファンディングを行われます。

人工呼吸器をつけて安心して暮らせる社会・世界にしたい。

その思いで学会への参加を望まれています。

しかし、現状の飛行機の設備や料金体系では、文字通り命がけの海外渡航になり、多額の費用を負担して行わなければなりません。

増田さんのこの思いを実現するために、クラウドファンディングへの支援のご協力、また情報拡散につきましてもご協力いただけたらありがたいです。

以下、呼びかけ文になります。どうぞ、よろしくお願いします。 
…………
このたび11月17日より、クラウドファンディングサイトReadyforにて
https://readyfor.jp/projects/Masuda-Boston-Challenge
「マスダ・ボストン・チャレンジ」に必要な経費を集めるファンディングをスタートさせます。


「マスダ・ボストン・チャレンジ」とは、筋肉を動かす運動ニューロンの障害によって身体が動かせなくなるALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症した増田英明さんが、12月6日から10日にボストンで開催されるALS国際学会で、「人工呼吸器を着けてもっと生きようよ」ということを伝えにいくというものです。介助者の移動費、宿泊費も加わると200万以上のお金がかかります。周りの方々にカンパをお願いしてきましたが、どうしても足りず、このたびキャンペーンにチャレンジすることになりました。

なんとしてもこのプロジェクトを成功させたい。そう思っています。

どうかよろしくお願いいたします。

【マスダ・ボストン・チャレンジとは】

筋肉を動かす運動ニューロンの障害によって身体が動かせなくなるALS(筋萎縮性側索硬化症)。
近年マンガ『宇宙兄弟』やアイスバケツチャレンジなどで広く知られるようになっています。
全身の筋肉が動かなくなっていくということは、身の回りのことが自力ではできなくなっていくということで、介助なしには暮らせなくなります。また施設での生活を余儀なくされる場合も多いです。
そして衰えていく筋肉の中には呼吸に必要なものも含まれており、いずれは人工呼吸器なしには生きられない状態になります。
「人工呼吸器をつけるかどうか」
これは患者本人にとっても、介助の主な担い手である家族にとっても大きな選択です。

日本においても人工呼吸器を利用する患者は3割に満たないと言われていますが、他国ではもっと少ないのが現状です。ALS患者にとって人工呼吸器を装着しないことは死を意味しますが、それを自ら、場合によっては家族が、選択しているのです。

60歳にALSを発症した増田英明さんも、はじめは人工呼吸器をつけないという意思を表明していました。しかし家族から「人工呼吸器をつけて!もっと生きようよ」と後押しされ、人工呼吸器をつける決意をしました。
その後、増田さんの生活は大きく変わりました。
地域で様々な人々と関わりながら生活できるようになり、健康な頃よりも社会的存在であることを実感し、自分にできることを模索したり目指すようになったそうです。
そして「人工呼吸器を利用せずに多くの仲間が亡くなっていく世界の現状を変えたい!」と考えるようになりました。

 今年の12月6日から10日にボストンで開催されるALS国際学会。
医療者が中心となって開催されてきた学会で、今年初めて患者主体のセッションが持たれることになりました。
他国でも、人工呼吸器を利用し家族以外の介助者の手を借りながら生活していくことに目が向けられるようになっています。これは日本のALS患者が長年訴えてきたことの成果です。
そこで増田さんのリアルな生活実態と思いを訴えること。これは世界の流れを変える大きなチャンスです。

 「人工呼吸器をつけて!もっと生きようよ」
初めは人工呼吸器を利用しないと決めていた増田さんも、家族の言葉で気持ちが変わりました。
同じ言葉を世界に仲間に伝え、世界の流れを変えたい。ALS患者みんなが生きられる道を作りたい。それが増田さんの思いです。

しかし、介助者を伴う渡航には多額の金額が必要であり、それを自力で賄うことは非常に厳しいです。周りの方にカンパをお願いしてきましたが、どうしても足りません。
そこでこのたびクラウドファンディングに挑戦することになりました。
時間がありません。しかしぜひ実現したい。
みなさんに増田さんの挑戦、「マスダ・ボストン・チャレンジ」をご支援いただけたら幸いです。

【感想編】 相模原殺傷事件から1年 事件をうんだ「障害者はいらない」という考え方(優生思想)」について考える (居場所づくり勉強会 第47弾)のご報告

前回の投稿に引き続き、
「相模原殺傷事件から1年
事件をうんだ「障害者はいらない」という考え方(優生思想)」について考える」
について、今回の投稿は 【感想編】 です。



前投稿で書いたように、「安楽死」と一言でいっても、いくつかの方法があり、認められる方法や条件も国・州によってそれぞれで、時代によっても、影響し合ったりしつつ移り変わりがあり、複雑な様相を呈していることを学びました。

しかし、姿かたちを変えてただ歴史が繰り返されているようにも見えます。
それは、いつも根本的には命の選別の是非論争だからなのではと思います。
つまり、安楽死を肯定する言説の根底には、「生きるに値しない命がある」という価値観が横たわっていて、
そのような命の選別を容認するのか、反対するのかというせめぎ合いを、ずっと私たちは繰り返しているのではないでしょうか。

優生思想については、社会の優生思想的感覚、それと地続きの若者の生きづらさ、大谷さん自身の当事者性というふうに、多角的な視点でお話しいただきました。

みなさんの中には、
「障害当事者は自身のことを、優生思想の被害者側としか思っていない」
というイメージをお持ちの方もおられるかもしれませんが、そんなことはありません。
障害者も健常者もほとんどの人は、大小の違いはあれども優生思想の片りんを持っています。
ただ、障害当事者は、そのことにストイックであればあるほど、より多く傷つくことになるのかもしれません。
自分が優生思想によって社会から否定される存在だという自覚で一度。
自分の中にもその優生思想があるという目を背けたくなる事実を自覚して一度。
その内なる優生思想は、他者の存在と自分自身の存在の両方を否定することになるのだという自覚で一度。。。
その苦しみを抱えながらも優生思想に反対してきたのが、
1970年代「母よ!殺すな」以降の障害者運動ではないでしょうか。

障害者運動では優生思想に反対する中で、
どんな状態であってもよりよく「生きたい」
ということを訴え続けてきたわけですが、
生命倫理学では、どんな状態であってもよりよく「生きたい」という方向よりも、尊厳を持って自分らしく「死にたい」方向の研究の方が大半だというお話しも大谷さんはされていました。

それはやはり、社会全体の関心をそのまま写し取ってるのでしょうか?
相模原殺傷事件の加害者の関心も、より良い生を求めるのではなく、死なせる方向でした。
死生学よりも生存学の語りを増やしていけば、それは反転するのでしょうか?
障害者運動が訴え続けてきた、どんな状態であってもよりよく「生きたい」という語りや実践も、
まだまだ足りていないのかもしれません。
長く真摯にそのことと向き合ってきた人ほど、積み上げて来たものが崩されるような感覚があっただろうと思います。
それでもまた、積み続けていかなければならないと思います。
みなさんも、何か大変な状況になったときに、どうしたらよりよく生きていけるかな?ということをぜひ考えてみてください。そして、現に今、生を否定されがちな人に思いを馳せ、共に考えてほしいです。



こちらの報告もご覧ください。(2ページ目)

http://www.jcil.jp/zigyosho/sukima/77/77.pdf



以上、

居場所づくり勉強会 第47弾
相模原殺傷事件から1年
事件をうんだ「障害者はいらない」という考え方(優生思想)」について考える
講師:大谷いづみ(立命館大学教授)
日時:8月1日(火)13:30~16:00
場所:日本自立生活センター事務所(油小路)

のご報告・感想でした。



8月は、このような命の尊厳に関する勉強会をあと1回開きました。
それはまた後日ご報告する予定です。
(オカヤマ)