「憲法25条を守る5.12共同集会」に参加

生活保護の改悪に反対する人々の会」代表の小松です。
私は5月12日に東京日比谷公園で開催された「憲法25条を守る5.12共同集会」に参加しました。

1人ひとりかけがえのない存在として認めあえる社会、幸せを求めてすべての人が人間らしく生きていく社会、すなわち25条が実現している社会を築くための集会です。
今25条を壊そうとしている人がいると思います。
生活保護をもらって生活していても、たまに映画を見たりおいしものを食べてもいいじゃないかと思います。
なぜなら、それは‘普通‘の人間の暮らしの一部と思うからです。
だから私はこれ以上壊されないように絶対25条を守っていきたいです。


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熊本地震 被災地障害者救援募金

5月14日、四条の高島屋前で熊本地震で被災した障害者を支援するための募金活動を行いました。
募金に協力していただいた方々、ありがとうございました。
日本自立生活センターでは、今後も阪神淡路大震災東日本大震災などの救援活動 で障害者に特化して集中的に大きな力を発揮した「ゆめ風基金」を通して、 被災地の障害者の「いのちをつなぐ」支援を行います。
みなさんの、ご支援ご協力よろしくお願いします。

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障害女性たちがジュネーブに飛んだ 報告会 In 京都

先月のお話ですが、

2016 年 3 月 21 日(月・祝)14:00~17:00 @ ハートピア京都 第5会議室

国連女性差別撤廃委員会 日本政府審査傍聴&ロビーイング活動報告会 In 京都
障害女性たちがジュネーブに飛んだ
草の根の声よ、国連に響け!


のレポートです。


2月15日~3月4日まで、スイス・ジュネーブの国連本部で
国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)が開催されました。
この委員会は、国連女性差別撤廃条約を批准した各国が
この条約をどのように実行しているかを審査し
不足不備がある国に、勧告を行うためのものです。

2月16日には日本政府の審査が行われました。
この審査に際し、日本から様々な女性団体が傍聴に行きましたが、
DPI女性障害者ネットワークからも
当事者や支援者が、傍聴とロビーイングに赴かれました。


この日の報告会のスピーカーは、実際に傍聴とロビーイング行かれた、

原久美子さん (自立生活センター神戸Beすけっと)
加納惠子さん (関西大学教授、元内閣府障害者差別禁止部会委員)

お二方とも障害当事者でもあります。

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本題に入る前にお知らせ。
この投稿の下方に用語解説を付けておきました。
初見の方からすると、専門用語が多くてムズカシー!わからーん!
となるのではと思うので。
分からない時はそちらが参考になれば幸いです。



ではまずは、日本政府に出された勧告の抜粋要約(PDF) からさらに抜粋して
お二人が報告されたロビーイング内容についてです。
報告会からちょっと時間がたちすぎていて、記憶があいまいなので、
から色々と参考にさせていただきました。



意思決定の場に、もっと障害女性当事者の参画を

■18・19・30・31.政治的および公的活動、意思決定の地位における障害女性等の参画の低さ/法令による暫定的特別措置(クオータ制を含む)を含む具体的措置をとることを求める。

つまり、意思決定の場に、もっと障害女性当事者の参画を!ということです。
そうしないと障害女性の意見がうまく反映されず、
結果、障害女性が使いにくい制度や、生きにくい社会が変わりません。




相談窓口やシェルターに障害女性もアクセス可能にする

■22 (c)・23.DVを含む暴力被害者である障害女性等の通報困難な状況を懸念/刑法改正、通報やシェルター利用の可能化、職員研修等を強く要請する。

女性を支援する機関の窓口や、シェルターなどの施設の大半は
障害がある人の利用を想定していないそうです。
だから、障害女性当事者にとっては、相談することも通報も困難で、
日常的な不安、恐怖、さまざまな暴力にさらされながら
支援を得られていない人が多くいるそうです。

私はこの問題について正直まったく知らなかったのですが、例えば普通の電話相談しか用意されていなかったら、聴覚障害者は利用困難、段差だらけのシェルターでは、車いすでの利用が困難ですよね。こういうことは、健常であっても一歩を踏み出しにくいことなのに...と思いました。



優生保護法による被害者の調査・救済・賠償など

■24 ・25.強制不妊手術被害者(70%が女性)の調査、加害者の起訴、有罪となった場合の処罰、被害者の法的救済、賠償およびリハビリテーションサービスを提供するよう勧告する。

「優生保護法」は、1996年に現在の「母体保護法」に改正され、
強制不妊手術の規定はなくなりましたが、
それまでに、本人の同意なしに行われた不妊手術の被害者は
公式統計だけでも約 16,500 人にのぼり、
その約 70%が女性だったそうです。
その過去の過ちに対して、国は何も動いていないので、
被害者への救済や賠償などをするようにということです。

この問題を学生時代に知った時の衝撃は、今でもよく覚えています。戦後1996年までもこんな法が残されていたことが本当にショックでした。でもその後特に追っていなくて、救済も賠償もされていないことは知りませんでした。



雇用分野その他に関する複合差別が公式に把握されていない

■34(e)・35.雇用分野における障害女性等の複合的な差別状況を懸念/雇用分野の調査を実施し、ジェンダー統計を提供すること。

単身世帯について、
男性全体の年収を100 とすると、女性全体は66、
障害男性は44、そして障害女性は22(92 万円)
という低さなんだそうです。(情報源はこちらのP5

経済的に自立した生活ができていないということは、
例えば日常的にDV、虐待、性的被害を受けていても
自由になるお金が少なく、先の見通しも立てづらいことが不安で
経済的に自立している人よりも逃れられない傾向にあります。
他にも、社会でほかの人とのつながりをもつこと、情報を得ること発信すること、
健康を守ることなどを難しくさせている場合もあります。

まず、
①障害女性が障害男性よりも採用してもらえない、職探しが困難という差別がある。
それによって、
②障害女性が経済的に自立できず、社会の様々な物事へのアクセスを困難にする。
いざアクセスしようとしても、
③相談支援窓口やシェルターなどにバリアがあって利用できない。

このような複合差別の構造になっているんですね。


ですが、このような差別の現状は、公式統計としては把握されていないそうです。
障害者に関わる国の調査統計データの多くは、
性別による集計がなされていないため、
障害者全体の中で、性別による格差があるのかどうかも
把握しにくいのが現状です。
特に性的被害においては、
個人のプライバシーに触れることが多いため、表面化されにくく、
実態を示す統計データもほとんどなかったそうです。
つまり、基礎データがないので
政府は的確な政策を立てられておらず、
それだけ障害女性の複合差別問題は、放置されてきたということになります。



重度障害のある胎児の中絶について

ここまでは、CEDAWからの日本政府への勧告の中で、
DPI女性障害者ネットワークもだいたい同意、つまり
CEDAWの勧告≒DPI女性障害者ネットワークの意見
だったわけですが、この項目については、
CEDAWからの日本政府への勧告に
DPI女性障害者ネットワークが異を唱えている内容です。


基本的にCEDAWは、
中絶の選択を、母親ができるようにするという立場です。
CEDAWの委員の一人、ブラジルのピメンテル委員は、
お腹の子に重度障害がわかった場合、
母親が望めば中絶の選択ができるように
という主張なんだそうです。

それに対して、DPI女性障害者ネットワークとしては
重度障害があっても、母親や家族だけで育てるのではなく、
社会全体がそれを担う環境を整えましょう、まずはそちらが先
ということを理解してもらえるように、ピメンテル委員にお話ししたそうです。
(DPI女性障害者ネットワークは、
優生思想に容易につながるような、選択的中絶を進める制度は反対。
だが、中絶そのものに真っ向から反対しているというわけではない。
ただその前に、
母親が障害のある子を産む選択をしても
母親の自己責任として放置されるのではなく、
上記のような、障害がない子と同じように産み育てられる支援や
母親への、正しく十分な情報提供やカウンセリングなどが
整えられることが最優先という立場。 こちらのP15(PDF)参照)

ですが、あまり理解してもらえていない感触だったらしく、
「あなたたちのような障害のことではなく、
もっと重篤な障害のことを言っているのよ。」
とおっしゃっていたそうです。


ちなみにピメンテル委員は、母国ブラジルで、
妊婦がジカ熱に感染した時点で、中絶を認められるように
法律を改正するよう訴えているメンバーの一人のようです。
ブラジルでは、ジカ熱が流行していて
妊婦が感染すると、小頭症の子が産まれる確率が上がるとして
中絶の是非が論争となっているそうです。

この記事は言語選択できますが、
日本語はただのグーグル翻訳なので、読める方は英語で。

『ジカ熱:「是か非か」カトリック大国ブラジルで中絶論争』

今月に入って、ジカ熱が小頭症と因果関係あり
との研究結果が発表されています。

ブラジルのシルビア・ピメンテル ( Silvia Pimentel ) 委員のプロフィールはこちら (PDF)


日本でもここ数年は
新型出生前診断による、中絶の是非をめぐる議論があります。
2016.04.25 の記事。


あと、CEDAWは施設賛成派なんだそうです。
なぜなら、家族内の
女性によるケアワークの負担を減らせるからです。
ですがこれも、子育てと同じで
ケアワークは女性がするもの
という考え方から発せられてるとも言えるし、
施設でなく、家族だけでもなく、
地域や社会全体でケアを担う
という考え方を理解してもらう必要がある
とお二人は話されていました。



報告会の新聞記事
『女性障害者への暴力に国際的注目 国連ロビー活動報告会』




以上、

2016 年 3 月 21 日(月・祝)14:00~17:00 @ ハートピア京都 第5会議室
国連女性差別撤廃委員会 日本政府審査傍聴&ロビーイング活動報告会 In 京都
障害女性たちがジュネーブに飛んだ
草の根の声よ、国連に響け!

のレポート by JCIL本体 でした。


あとがき
国連で行われていることなんて、すべて遠い雲の上のことのように私は考えていました。でも、障害当事者が実際にジュネーブまで行き、国連の委員に直接話すというロビーイングのことを、実際に行って来られた方から聞くと、想像していたよりも身近に感じることができました。しかもCEDAWの委員とランチミーティングだとか、たまたま委員とすれ違ったから、つかまえてこちらのことをアピールしたとか、本当に草の根の活動の場もあるんですね。大きな会議室で、えらい人たちによって行われることがすべてなわけではなく、とても人間臭い、一対一の対面で、一般の当事者の意見を聞く機会を設けられていることに希望を感じました。

簡潔と平易を両立する能力がなく、長々と書いてしまいました。。。難しい話題がとりあえず少しでも分かりやすければうれしく思います。誤解のないように言っておくと、報告してくださったスピーカーのお二人のお話は、難しいトピックもとても分かりやすかったです。ので、みなさんも機会をキャッチしてぜひ!
(オカヤマ)






【用語解説】

●CEDAW(セダウ) とは?
女性差別撤廃条約」 または、「女性差別撤廃委員会」 のこと。
 
女性差別撤廃条約: 1979年に国連総会で採択された国際条約。日本は1985年に批准。
女性差別撤廃委員会: この条約の履行状況の審査をする機関として、1982年に発足した委員会。国連総会に履行状況を報告すると同時に、締約国に勧告を行う。


●DPI女性障害者ネットワーク とは?
日本の障害のある女性の権利擁護啓発活動を行っているネットワーク組織。
「たんぽぽネット」という全国規模のメーリングリストがあり、京都の女性当事者らも参加している。





個人や団体が、政策決定に影響を与えようとする活動のこと。


●条約
文書による国同士の合意、または国と国際機関との合意。


●なぜ日本政府がCEDAWから審査や勧告を受けなければならないの?
日本では、国内法より条約が優位なので、条約に違反する国内法や条例があってはならない
この場合、日本が批准している女性差別撤廃条約に違反する日本の国内法があってはならない。

「国連女性差別撤廃条約の国内での位置づけは?」 の部分参照。


クオータ制
不利益を被っている少数派集団に対して、平等を実現するために一定数の人員枠を割り当てる制度。
政治経済などの場において女性リーダーが少ない場合、男女平等を実現するために一定数を女性に割り当てるという意味でよく使用される。


●複合差別ってどんな差別?
同時に複数の立場を生きる個人がこうむる差別。ここでは特に、障害者であることと女性であることで発生する差別を指す。
方の差別だけに着目すると他方の差別が見えなくなり、問題が解決しにくくなる。
また、差別が複合的になることで、単に足し算ではなく、掛け算的な大きな不利益にむすびついている。



1948年~1996年まであった、「優生上の見地から不良な子孫の出生を防止する」ことを目的とした日本の法律。
遺伝性疾患や障害を理由とする不妊手術と人工妊娠中絶を合法とし、不妊手術は強制的に行うことも認めていた。「不良な子孫」とは障害をもつ人をさし、障害児を産む可能性があると見なされた人に、妊娠・出産をさせないための法律だった。
1996年に現在の「母体保護法」に改正され、強制不妊手術の規定はなくなったが、障害女性当事者へのアンケートによると、月経の介助がいらないようにと子宮摘出を勧められた経験も回答されており、現在もありえることとしての検証と取組が求められている。また、障害のある子を産むのではないかと中絶を勧められるという経
験は、昔も今も後を絶たない。




【午後の部】 第30回国際障害者年連続シンポジウム 「 Coming soon! 2016年4月施行障害者差別解消法 ―街や社会はどう変わる!?― 」 ・・・午後の部

2016年3月27日(日) @ 京都アスニ―

 第30回 国際障害者年連続シンポジウム
「 Coming soon!  2016年4月施行障害者差別解消法  ―街や社会はどう変わる!?― 」

午後の部のご報告です。



午後の部の最初は、
JCIL劇団による4つの劇。実際にあった差別を、好事例も混ぜつつ熱演!

1.「ふたつの電気屋にて」

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一人で10万円の冷蔵庫を買いに行ったら
店員さんに子ども扱いされ、親御さんと来てねと言われる。
言語障害があるため、こちらの話を聞こうとしてもらえず
結局冷蔵庫を買えなかった
という内容。


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こっちは上記と対照的に、健常の大人と同じように一人のお客として接客。
言語障害があっても、こちらのニーズを丁寧に聞き取ってもらえて
希望の商品を選ぶことができた
という好事例。


2枚の写真を見比べただけでも、
1枚目は店員さんが上から見下ろして話していて
障害当事者はそれを仰ぎ見なければならずしゃべりにくそう。
対する2枚目は、当事者と同じ高さに目線を合わせてくれているので話しやすく
店員さんも聞き取りやすい姿勢ですね。



2.「病院での異性介助 あきらめたくない」

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病院での入浴時、人員不足などで男性の看護師が女性の障害者の入浴を担当。
でも当人にとってはものすごく苦痛なので、同性介助をあきらめたくない!
というお話。


病院や施設ではまだまだこういうところがたくさんあると聞きます。
病院だから...施設だから...人員不足だから...障害者だから...仕方がない?
本当にそうでしょうか?
興味のある方はこちらも参照ください。



3.「地域生活 ずっとこの家で暮らしたかったのに」

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ヘルパーを利用をして実家で一人暮らしをすることに、
ずっと一緒に暮らしてきた母親も賛成だったのにもかかわらず、
別に暮らしてきた妹が障害当事者本人の希望に反して
無理やり施設入所を決めてしまう
という内容。


障害当事者役のKさんの演技を見て、
YOSHIKIも真っ青!クラシックの演奏会なのにもかかわらずピアノの椅子から転げ落ちるんじゃないか
とハラハラするくらいロックな弾き方をしたピアニストを思い出しました。
つまり、YOSHIKIも真っ青!ロックな熱演!(三段論法)
・・・じゃなくて、それくらい強く主張したのにもかかわらず、
思いははないがしろにされてしまった、
いわんや気弱な主張をや
ですよね。



4.「地域生活 たっちゃんのひとりぐらし」

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知的・身体障害があり、親と同居で母が倒れた時に
周囲の大人はみな施設入所やショートステイをすすめ、一人暮らしに反対だったけど、
今はヘルパー利用をして地域で自立生活をしている好事例。


私も重度身体障害者ですが、ほんとに同じように思うので
シナリオの一部を以下にそのままご紹介。

「施設は、安心だからと、いうけど、それがええとは思わへん
安全なことだけ、守られている毎日。自由がない毎日。それでええとは思わへん。
福祉事務所の人たちや、みんな、みんな。知らんだけや。あたりまえに地域で暮らせたほうがいい。
安全・安心なことだけでは、「人」としての暮らしが出来ないのだということわかってほしい。いろんこと考えたら、この僕も楽しく地域で暮らせています。」



続いて
日本自立生活センター(JCIL)のおける差別解消の取組の報告

1.バリアフリー広め隊の活動報告

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実際に街に出てバリアフリー度をチェックした結果と途中経過の報告。
近所のお店への要望後の改善事例
新京極商店街振興組合へのインタビュー結果
先斗町通バリアフリー化の要望書提出内容
歴史的景観を大事にしつつバリアフリー化されている永観堂の紹介
など。


昔と比べたらバリアフリー化が進み、行ける場所が増えたけど・・・
やっぱり実際に行ってみてみないと分からないことも多い
というのが率直な感想です。
サブテーマは、「そよ風のように街に出よう!」
みなさんは、そよ風のように、障害のない人と同じように、
軽やかに出歩けていますか?



2.京都府権利条例相談窓口への相談事例の報告

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車止め(自転車バイクなどの侵入防止のため)が設置され、
車いすでその先へ行けなくなる問題。
「P型ゲート」が付けられて、大型の車いす使用者が通行できなかった阪急桂駅東口
入口に柵ができて入れなくなった三条河川敷。
交渉の結果、阪急の方は片側のPの上の部分を撤去、
三条の方は1か所の柵のポールを1本切断。

以下の投稿も参照。



両方ともどうにか通れるようにはなったものの、ギリギリすぎて車いすの操作が難しそうでした。
「基準は満たしている」という行政の回答ですが、
差別解消法によって即座にその先へ意識が行くようになるといいですね。



3.障害当事者による、京都市バス職員研修の報告

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京都市バスの新規採用乗務員の研修報告。
車いすに乗ってバスの昇降体験やグループディスカッションも。

詳細はこちら。


こういう地道で継続的な活動のおかげで、ほぼ車いすで利用可能な今日の市バスがあり、
利用しやすくなっていっているんですね。
新人の私としては、先人の(または現在も活動中の)当事者の姿や
切り開いてきた足跡が間近で見られるのがとても興味深いです。
そして知らないうちに、でも意外と直接私はその恩恵にあずかってたんだなぁ
と感慨深くもあります。



続いては、
バス乗りオタクの名物おじさん登場!

講演 今福義明氏 (アクセスジャパン代表)
「差別解消法にも限界はある!?」

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今福さんが京都で自立生活をしていた頃~80年代のアメリカでバスに乗りまくる~90年前後JCILパーフェクトバスを走らせる会~94年東京へ移住してからも電動車いすでバス三昧の日々
というお話。


狂気の乗車回数、オーバー3,600!(2006~2015年)
ご本人もやけくそだとかおっしゃってました(笑)
で、差別解消法のどこに限界があるっていうお話でしたっけ?
他が色々インパクト強すぎて覚えていません。ごめんなさい(^^;)
(どなたか助け舟を。)



プログラム終盤、
全体をふりかえってのディスカッション
登壇:加藤氏、松波氏、今福氏
進行:下林慶史(JCIL)、渡邉琢(JCIL)

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会場の方から、
自立生活センターを立ち上げたが、その文化のない地域でどう広めていったらいいか?
差別解消法施行によって出てくるかもしれないマイナス事項にどう対処するのか?
といったような質問をいただきました。


おかげさまで、時間のわりには中身のあるディスカッションになったのではないかと思います。
が、やはり時間切れの感が否めませんでした。
次回はもっとたっぷりお時間を取りたいところです。



最後は、JCIL香田事務局長のごあいさつで閉幕。

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最後になりましたが、ご来場くださったお客さまとすべての関係者の皆さま、
誠にありがとうございました。
おかげさまで無事このシンポジウムを終えることができました。
また、アンケートに答えてくださった方々、貴重なご意見をありがとうございました。
今後の参考にさせて頂きたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。


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以上、長くなりすぎましたが、午前と午後の部の2回に分けて、新人のオカヤマがお伝えしました。
なお、感想やコメント的に書いている部分はJCILの総意ではなく、私個人の意見です。やっぱ主観も入れないとつまらないじゃないですか〜。で、新人なので何かやらかしていてもみなさん許してくれはるんじゃないかと期待してますが、ちょっとあかんのちゃうかなぁと思う部分があったら教えてくださいね。新人が付け焼刃の知識をフル活用して全力で応対します!(不安...)

【午前の部】 第30回国際障害者年連続シンポジウム 「 Coming soon! 2016年4月施行障害者差別解消法 ―街や社会はどう変わる!?― 」

2016年3月27日(日)

 第30回 国際障害者年連続シンポジウム

「 Coming soon!  2016年4月施行障害者差別解消法  ―街や社会はどう変わる!?― 」

京都アスニ―にて無事終了しました。

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JCIL矢吹代表の開会のごあいさつの後、

まずはオープニング劇 (by JCIL劇団)

『レストランにて 納得できない』

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車いすで行ける眺めのいい席が空いているので、そっちを希望したら

「店の規則で決められた席にしか案内できない」と店員にかたくなに断られる

という内容。


個々に合わせて柔軟な対応をしますよ(^^)

というお店がどんどん増えていってほしいですね。



続いて

加藤博史氏 (京都市障害者施策推進協議会会長)

『「障害者差別解消法」を使いこなしましょう』

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この法律のベースになっている考え方や、

「合理的配慮」は「合理的で必要な調整」と言った方が正確ではないか、

第5条の「環境整備」が大事

というお話など。


確かに、知らない人からしたら、「合理的配慮」ってなに?特別扱い? と誤解されやすいように思います。

そんな時は、

障害がない人と同じ物事を利用できるようにするための「必要な調整」なんですよー

と言ってみると分かりやすいかもしれないですね。



次は

德永博己氏 (京都市保健福祉局障害保健福祉室企画課長)

『差別解消法に係る京都市の取り組み』

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京都市で作成した対応要領・事例集について、

差別に当たらない事例の列挙は、新たな差別を生み出す恐れがあるとの声から

好事例を挙げているところと、

当事者の意見を積極的に取り入れながら作り上げていったところが京都市の特徴

というお話など。

京都市対応要領・事例集


障害当事者と社会(この場合は行政)が、ちゃんと対話をしながら作成されたというところが、

この法律の理念を具現化できていると思います。

でもここからが本番。良い法律に育てていくのは私たちあなたたちです!



午前中の最後は

松波めぐみ氏 ((財)世界人権問題研究センター専任研究員 H28.03.27現在)

『差別解消法を使って、社会を変えていくために』

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障害の社会モデルや合理的配慮についてのわかりやすい解説、

この法律で、「どういうことが差別になるのか?」を測るものさしができたが

不十分なので好事例を積み重ねていくことが重要

というお話など。

参考


もしも5メートルの断崖絶壁の上に駅ができて、

健常者もロッククライミングができる人以外はその駅を利用できない

なんてことになったら、一億総非難ゴーゴーですよね。

健常者にとってのそんなひどい駅が、

車いすユーザーで言うと

階段は付けられているけどスロープやエレベーターのない駅と同じですよ

という例えがとても分かりやすかったので、みなさんも活用させていただいては?




以上、午前の部について新人のオカヤマがお送りしました。

午後の部の更新はちょっと待っててくださいね~。

阪急桂駅東口の車止め柵が部分的に撤去

車止めの「P型ゲート」が付けられて、大型の車いす使用者が通行できなかった阪急桂駅東口
JCILでは昨年、京都府への働きかけや年末の阪急との直接交渉を行ってきました。
話し合いの中で、阪急の担当者は西宮でも同様のケースがあり、当事者団体との話し合いの結果、片側だけ取り外し、その後も放置自転車の数は増えなかったので、桂も同様の対応をとると明言していました。
そして年をまたいで2月19日に
昨年の話し合いの後の現場検証では、ゲート自体を取り外すと行っていましたが、Pの出っ張り部分だけとったようです。

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やっぱり少し通りにくいようです。
ゲートそのものを外せないか聞いてみたいです。